車上荒らし。車を所有するすべての人に被害が及ぶ可能性があります。
最近の車には純正でセキュリティなどが標準装備されている車種も増えてきていますが、プロの窃盗団からは100%防げるわけではありません。
しかし何も対策をしないよりは、少しでも対策をすることにより車上荒らしの被害者になる可能性をグッと減らすことが可能です。
考えてみてください。
玄関のカギを開けている家と、カギを閉めている家、皆さんが空き巣をするとしたらどちらを狙いますか?
・・・・もちろん前者ですよね?
そう、対策の度合いは違えど、ちゃんと「セキュリティ意識がしっかりしている」ということを見せるだけでもOKなのです。
勿論、プロの窃盗団からしてみれば「子供だまし」になってしまう可能性もありますが、物理的な対策品も金額が安いものから高いものまでありますので、手軽な予算から徐々に対策品を購入したりしてみるのもいいかと思います。
車上荒らしに遭いやすい時間帯
やはり深夜から早朝にかけての人目につかない時間帯に車上荒らしは多発します。特に夜22時から朝9時の間で被害が多いようです。
車両本体盗難・車上ねらいの発生件数に関してですが、22時から朝9時の間が全体の6割程度を占めます。
順位 | 時間帯 | 比率 |
1位 | 夜22時から朝9時 | 61.0% |
2位 | 朝9時から夕方17時 | 17.5% |
3位 | 夕方17時から夜22時 | 11.9% |
明るい時間帯、人通りの多い時間帯だからといって安心してはいけません。
昼間の明るい時間帯にも発生する可能性はあります。日中でも、人通りが少ない駐車場は特に注意しましょう。
車上荒らし、車両盗難に遭いやすい場所
車上荒らしや車両盗難がよく発生してしまう場所は、自宅駐車場が最多です。状況的に自宅の駐車場おいている時間が長いと思われますので、当然かもしれません。
可能であれば、防犯カメラを設置すると被害に遭う確率もグッと減らせるかと思います。
次に多いのが、月極などの契約駐車場です。自宅から離れている目の届かない場所に車を停めている場合が多いと思いますので、特に車上荒らしや車両盗難の対策には注意するべきでしょう。
盗難に遭いやすい車種ランキング
盗難に遭いやすい車種について、下記の順位は2020年2月分のデータです。
順位 | メーカー | 車種 | 比率 |
1位 | トヨタ | ランドクルーザー | 18.1& |
2位 | トヨタ | プリウス | 16.8% |
3位 | レクサス | LX | 10.8% |
4位 | トヨタ | アルファード | 8.2% |
5位 | レクサス | LS | 6.0 % |
6位 | トヨタ | ヴェルファイア | 4.3% |
7位 | レクサス | RX | 3.0% |
7位 | トヨタ | ハイエース | 3.0% |
9位 | ホンダ | ヴェゼル | 2.6% |
10位 | レクサス | GS | 1.7% |
11位 | トヨタ | クラウン | 1.3% |
11位 | スバル | インプレッサ | 1.3% |
11位 | エルフ | 1.3% | |
11位 | トヨタ | ハリアー | 1.3% |
1位のランドクルーザーと、2位のプリウスに関しては安定して盗難率が非常に高い傾向があります。
2017年と2018年の盗難データを参照しても、この2車種は1位~3位に間にランクインしています。
今まで盗難率が高かったハイエース(2017年は3位、2018年は4位)の盗難率が、2020年になって7位に変動しました。
2020年データの3位にレクサスLXがランクインしていますが、2017年、2018年共に14位以内にランクインしていません。
車上荒らしで狙われる物
車上荒らしで狙われやすい物ですが、一番多いのはバッグ類です。
シートの上など、ガラス越しに外から目につくところに置いていると、窃盗犯に目を付けられやすくなってしまいます。
バッグの中には財布やスマートフォンなどの貴重品などを入れていることもあるので、特に狙われやすいようです。
次に多いのが、バンパーやミラー、ヘッドライトなどの車両自体の部品です。
タイヤホイールも盗まれてしまう被害品ランキング上位に入りますので、高価な社外アルミホイールなどを装着している方は、特にロックナットなどで対策すると盗難防止に役立つでしょう。